IoT技術を活用した蓄電池の遠隔監視・制御システム開発に着手、蓄電池システムシリーズのブランド名称を「RENERATH」に設定

I-PEX株式会社（本社：京都府京都市、代表取締役社長執行役員：土山 隆治、東証プライム市場 コード番号：6640、以下 I-PEX）は、2024年2月に参入を発表した環境・エネルギーソリューション事業において、IoT技術を活用し蓄電池を遠隔監視・制御するシステム（以下「遠隔監視・制御システム」）の開発を開始しました。

あわせて、電気自動車の使用済みリチウムイオンバッテリー（以下 リユースLiB）を活用した持続可能なエネルギーソリューションを提供する蓄電池システムシリーズのブランド名称を「RENERATH（読み：リネラス）」に設定しました。「RENERATH」および「遠隔監視・制御システム」は、2024年10月2日～4日に開催される展示会「第22回 SMART ENERGY WEEK【秋】」に初出展します。

「RENERATH」は2025年の販売開始を予定するとともに、蓄電池システムへの「遠隔監視・制御システム」の搭載は2026年を予定しています。

I-PEXは現在、自社で開発するバッテリーマネジメントシステムとリユースLiBを活用した蓄電池システムの開発・販売に取り組んでいます。通常、蓄電池システムは自然災害時の停電やBCP対策に役立つ一方で、容量の劣化や機器の故障によって使用時に正常に動作しない懸念があります。

こうした課題を解決するため、I-PEXはIoT技術を活用し、蓄電池の有効活用や遠隔監視・制御を可能にする「遠隔監視・制御システム」を開発します。リアルタイムで蓄電池の状態をモニタリングし、常に最適な運用を行うことで、災害時にも確実で安定した電力供給が可能です。さらに、分散型の非常用電力源として、蓄電池の位置情報や残量データを活用し、電力が不足した地域に迅速にエネルギーを供給する、蓄電池システムによるエネルギーシェアリングプラットフォームも構想しています。これらの仕組みにより、持続可能で安心・安全な蓄電池によるエネルギー供給の実現を目指します。

I-PEXは2024年2月に蓄電池システム事業へ参入しました。2024年9月より蓄電池システムシリーズの名称として、再生（Rebirth、Regeneration）や再利用（Reuse、Recycle）に関係する「RE」、エネルギー（Energy）を表す「ENE」、そして時代（Era）の「ERA」を組み合わせた「RENERATH（リネラス）」を使用しています。

「RENERATH」によって、ゼロカーボンシティやスマートシティなどのプロジェクトへの参画を検討するとともに、2050年のカーボンニュートラル実現を目指し、リユースバッテリーを活用した持続可能なエネルギーソリューションの普及を促していきます。

2024年10月2日から4日に幕張メッセで開催される「第22回 SMART ENERGY WEEK【秋】」にて、I-PEXの蓄電池システム「RENERATH」を初出展します。あわせて、開発中の「遠隔監視・制御システム」のデモンストレーションも実施予定です。

I-PEXは、グローバル市場で閃きや驚きという価値を提供する「ものづくりソリューションエキスパート」を意味します。1963年、精密金型メーカーの「第一精工」として誕生。以来、数々の世界初や独自の製品、ソリューションを産み出してきました。現在は「コネクタ及びエレクトロニクス機構部品」「自動車電装・関連部品」「半導体設備及びその他」の3つの事業分野を展開。「最・尖端を、世界へ」拡げることで、次代を切り拓く世界のあらゆるお客様とともに、デジタル社会の心躍る価値創造に貢献します。