沖縄県に水素製造・発電やニオイセンサを活用した 新規事業を行う「沖縄イノベーションセンター」を12月に開設

2022/12/01

I-PEX株式会社(本社:京都府京都市、代表取締役社長執行役員:土山 隆治、東証プライム市場 コード番号:6640、以下 I-PEX)は、2022年12月1日、沖縄県うるま市に新拠点「沖縄イノベーションセンター」を開設します。

沖縄イノベーションセンター 沖縄イノベーションセンター

「沖縄イノベーションセンター」は、沖縄を中心に新規事業として取り組む再生可能エネルギーを利用した水素製造・発電や、I-PEXが開発したニオイセンサの県内産業への活用を行う拠点とすることに加え、県内外の大学や研究機関、企業と連携した試作品開発やコワーキングファクトリー※1として活用する想定です。2023年度より従業員の追加雇用や設備投資を開始します。

  • 1……アライアンスメンバーと共に「アイディアを形に」するため、ものづくりを行う拠点のことです。

沖縄における取り組み事例

I-PEXでは沖縄県において、2022年度より次の取り組みを開始しています。

1. 移動式FC用水素源アンモニアボランの社会実装に向けた先端技術開発

国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募し、琉球大学が受託した「燃料電池等利用の飛躍的拡大に向けた共通課題解決型産学官連携研究開発事業」における「水素利用等高度化先端技術開発」の研究開発メンバー(再委託)として、2022年7月より水素の簡便な保管と取り出しを行えるアンモニアボラン(NH3BH3)を燃料とする発電システムの開発を行っています。

2. 沖縄県内離島におけるオンサイト水素製造と水素・アンモニア利用にかかる調査

内閣府沖縄総合事務局経済産業部が公募し、アイペックスグローバルオペレーションズ株式会社が受託した「令和4年度沖縄型クリーンエネルギー導入促進調査事業(2次公募)」における「沖縄地域における水素またはアンモニアの導入に関する調査事業」として、オンサイト水素電源装置を搭載した車両を用い、離島における水素製造・電源活用および再生可能エネルギー利活用に関する調査を琉球大学と共に行っています。今後、調査結果を基に実証事業へ進める予定です。

3. 泡盛の付加価値向上に寄与するマルチセンサシステムの開発

沖縄県が公募した「令和4年度沖縄イノベーション・エコシステム共同研究推進事業(大学等共同研究推進)委託業務」において、琉球大学、株式会社バイオジェット、株式会社沖縄TLOと共にI-PEXのニオイセンサ「noseStick(ノーズスティック)」「nose@MEMS(ノーズメムス)」を活用した泡盛の品質向上を目指すシステムを開発しています。

I-PEXの沖縄での展開について

I-PEXは2019年に、12カ国に展開するI-PEXグループのグローバル展開におけるサポートや国内拠点のオフショア業務を行うアイペックスグローバルオペレーションズ株式会社(沖縄県豊見城市)を設立し、沖縄県に進出。2020年には、I-PEXグループ内の自動車部品量産時に使用するプレス金型を製造する沖縄工場(沖縄県うるま市)を稼働しています。今回の「沖縄イノベーションセンター」は、I-PEXグループとして沖縄県内で3番目の拠点です。

「沖縄イノベーションセンター」の概要

名称
沖縄イノベーションセンター
所在地
沖縄県うるま市勝連南風原5194-73 42号棟
延床面積
1,008m2
構造
鉄骨造 地上2階
用途
試作品開発、コワーキング
予定従業員数
10名
開設
2022年12月1日
沖縄イノベーションセンター 沖縄イノベーションセンター
建屋内部 建屋内部
11月26日に実施したオープニングセレモニー 11月26日に実施したオープニングセレモニー

I-PEX株式会社について

I-PEXは、グローバル市場で閃きや驚きという価値を提供する「ものづくりソリューションエキスパート」を意味します。1963年、精密金型メーカーの「第一精工」として誕生。以来、数々の世界初や独自の製品、ソリューションを生み出してきました。現在は「コネクタ及びエレクトロニクス機構部品」「自動車電装・関連部品」「半導体設備及びその他」の3つの事業分野を展開。「最・尖端を、世界へ」拡げることで、次代を切り拓く世界のあらゆるお客様とともに、デジタル社会の心躍る価値創造に貢献します。

商号
I-PEX株式会社
代表者
代表取締役社長執行役員 土山 隆治
所在地
〒612-8024 
京都市伏見区桃山町根来12番地4
設立
1963年7月10日
資本金
109億6千8百万円(2021年12月31日現在)
URL
https://www.corp.i-pex.com