2025/05/23

I-PEXグループのフィリピンにおける拠点であるI-PEX Philippines Inc.(フィリピン・ラグナ工場)が、創立30周年を迎えました。
2025年3月14日、約230名の従業員が参加し、ラグナ州のカシレヒルズリゾートにて記念式典を盛大に開催しました。朝のスポーツフェスタから夜のガラナイトに至るまで、一日を通して活気と熱気に満ちたイベントを繰り広げました。スポーツフェスタでは、チームパレードやチアダンスコンテスト、3x3バスケットボールやビリヤード、障害物競走などを行い、部署を超えた交流が育まれました。
夕方からのガラナイトでは、フィリピン・ラグナ工場のGM・Robert Imperioによるメッセージや、30年の歩みをまとめたビデオプレゼンテーションが披露され、ケーキカットで節目を祝いました。また、30年勤続者の表彰や抽選会も実施され、会場は終始笑顔と拍手に包まれました。


ここでは、フィリピン・ラグナ工場のこれまでの歩みについてご紹介します。
I-PEX Philippines Inc.(フィリピン・ラグナ工場)、30年の歩み
I-PEXグループがフィリピンに初めて拠点を構えたのは、1988年のこと。自動車用の内装部品であるベンチレーターの量産を目的に、マニラ首都圏のラズピニャス(Las Piñas)にPhilippine D-I Inc.(旧フィリピン工場)を設立しました。I-PEXグループとしては、フィリピンはシンガポールに次いで2番目の海外進出国でした。
設立当初は、日本で立ち上げた試作ラインを移管する形で生産を開始し、日本国内の工場で現地従業員の技術研修も実施するなど、技術の浸透と品質の安定に努めました。



1990年代後半、Philippine D-I Inc.の周辺地域は再開発により住宅地化が進み、工場は移転を迫られます。I-PEXグループは、フィリピンの新興産業拠点であるラグナ州サンタロサ(Santa Rosa)の工業団地に新たな工場を建設し、1994年にLaguna Dai-ichi, Inc.※として再スタートを切りました。これが、現在のI-PEX Philippines Inc.(フィリピン・ラグナ工場)です。
フィリピン・ラグナ工場は開設後、急速に生産体制を拡充。I-PEXグループの最適地生産という成長戦略に合わせて、主に自動車用の成形品やHDD(ハードディスクドライブ)用の精密成形品の成形・組立を担ってきました。製造だけでなく品質や工程改善にも積極的に取り組み、日本・アジア・北米など各地の顧客企業からの高い信頼を築いてきました。


2024年には太陽光発電設備を備えた第3棟が竣工し、新たなプロジェクトを進めています。
こうした30年の積み重ねを経て、フィリピン・ラグナ工場は創立30周年という大きな節目を迎えることができました。
今後も技術・人・チームワークを武器に、「最も尖った存在に」というビジョンを掲げるI-PEX Philippines Inc.は、次なる10年、20年に向けて、従業員とともに進化を続けていきます。
- ※3I-PEX株式会社は、2020年に第一精工株式会社から社名を変更。それにともない、各法人も社名を変更。
I-PEX Philippines Inc.(フィリピン・ラグナ工場)の概要
法人名 |
I-PEX Philippines Inc.
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所在地 |
103 North Science Avenue, Laguna Technopark Special Economic Zone, Binan, Laguna, 4024, Philippines
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従業員数 |
437名(2025年3月末現在)
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事業内容 |
精密成形品、自動車部品の製造
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