2024/12/05
2024年、I-PEX初の海外法人として設立したシンガポールのI-PEX Singapore Pte Ltdが設立45周年を迎えました。
今年7月、設立45周年記念パーティーを開催し、経営陣や関係者、従業員など多くの方々が出席しました。I-PEX株式会社執行役員電子部品事業部長兼I-PEX Singapore Pte LtdのManaging Directorを務めるTan Gek Hongのあいさつに始まり、記念のケーキカットや従業員によるダンスや音楽のパフォーマンスなどを行い、45年を祝いました。
ここでは、I-PEX Singapore Pte Ltdのこれまでの歩みについてご紹介します。
I-PEX Singapore Pte Ltd 45年の歩み
I-PEXのシンガポールで事業展開は、1968年、シンガポールに向けて精密プラスチック用金型の輸出を開始したことがはじまりです。当時シンガポールは、東南アジアの中心という好立地から国際物流拠点としてのポテンシャルが高く、同国は外資誘致に積極的でした。アメリカの半導体・電子部品メーカーが進出し、それに続くように日系企業も事業拠点を置くようになり、やがてシンガポールはASEAN地域におけるエレクトロニクス産業の中心へと発展します。
1971年、I-PEXは金型輸出の拡大を目的としてシンガポールに駐在員事務所を開設。その後、現地での製品生産のニーズが高まり、1979年1月、I-PEX初の海外法人として Singapore Dai-ichi Pte. Ltd.を設立しました。同月、シンガポール本島のほぼ中央に位置するアンモキオに製造拠点を開設し、OA機器の機構部品の生産を開始しました。1987年には、主要顧客よりコネクタ部品の量産を受注したことをきっかけに、カラン地区に新工場を開設。現地社員の採用も進め、同年8月より量産を開始しました。
順調に売上を伸ばすなか、生産能力の拡張のため、1993年にシンガポール中北部のイシュンにイシュン工場(現I-PEX Singapore Pte Ltd, Yishun Plant)を建設し、アンモキオ工場とカラン工場を統合しました。イシュン工場には金型部門、成形部門、組立部門、検査出荷部門を配置したことで金型製造から製品の組み立てまでを行うことが可能となり、シンガポールでのコネクタの一貫生産が実現しました。
2020年、Singapore Dai-ichi Pte. Ltd.は、I-PEX Singapore Pte Ltdに社名変更※1しました。
設立45周年を迎えた現在は、近隣のマレーシア・ジョホールバル工場(IPEX Global Manufacturing (M) Sdn. Bhd.)と、インドネシア・ビンタン工場(PT IPEX Indonesia Inc)と連携しながら、技術力・生産力のさらなる向上を図っています。同時に、東南アジアに点在するI-PEXの各生産拠点を管理し、お客様のニーズに的確に対応する供給体制の強化にも取り組んでいます。
- ※1I-PEX株式会社は、2020年に第一精工株式会社から社名を変更。それに伴い、各法人も社名を変更。
Tan Gek Hongが『The CEO Magazine』に掲載されました
経営者や幹部、リーダー向けのデジタルマガジン『The CEO Magazine』にて、Tan Gek Hong(Diana Peh、I-PEX株式会社執行役員電子部品事業部長/I-PEX Singapore Pte Ltd, Managing Director)のインタビュー記事が公開されました。コロナ禍による逆風を乗り越えた経緯、人的つながりの重要性などについて語っています。こちらより記事をご覧いただけます。
I-PEX Singapore Pte Ltdの概要
法人名 |
I-PEX Singapore Pte Ltd
|
---|---|
所在地 |
55 Yishun Industrial Park A, Singapore 768728
|
従業員数 |
278名(2024年10月末現在)
|
事業内容 |
コネクタ製造
|