2024/09/26
I-PEXは、日本国内のみならず、アジア、米国、ヨーロッパの世界12ヵ国・地域に生産拠点、営業拠点、R&Dセンター、テクニカルサポートセンターを展開し、グローバルに広がるニーズに的確に対応できる体制を整えています。
各海外拠点は、地理的優位性を生かしたものづくりや、国や言語を越えた多様な価値観がもたらす柔軟な発想など、その一つひとつがI-PEXの“最・尖端”のフィールドを拓くための重要な存在です。
ここでは、海外拠点のひとつ、タイ・チョンブリ工場(I-PEX (Thailand) Co., Ltd.)の具体的な事業内容、保有するスキルやリソースをご紹介します。
タイ・チョンブリ工場のロケーション
タイ・チョンブリ工場は、タイの首都・バンコクから東へ約60kmの湾岸地域に広がるアマタシティ・チョンブリ工業団地内にあり、スワンナプーム国際空港から車で約40分、バンコクからは車で1時間ほどでアクセスできます。このエリアは、自動車を中心に幅広い業種が集積しているほか、急成長を遂げるアジアの物流ハブとしてもその存在感を増しています。
開発面積4,000ha以上というタイ最大の工業団地、アマタシティ・チョンブリ工業団地には、約780の企業が入居しており、働く人の数は約21万人。そのうち約6割が日系企業の従業員です。また、団地内には物流センター、教育施設、マンションや病院なども併設されています。
タイ・チョンブリ工場の事業内容と主なリソース
タイ・チョンブリ工場は、2000年にThai Dai-ichi Seiko Co., Ltd.として設立、2020年にI-PEX (Thailand) Co., Ltd.に社名変更※1しました。現在約260名の従業員(日本人駐在員を含む)が在籍し、主にデータセンター向けハードディスクドライブ※2の機構部品や自動車向け部品を製造しています。また、これらの精密成形に必要な金型も工場内で設計・製作・組立を行っています。
工場内には、省人化を実現する高性能な自動機や、フーリエ変換赤外分光光度計(FT-IR)※3を用いた構造解析が可能な検査室を備えているほか、クラス100※4のクリーンルームにおける検品体制も整えています。
- ※1I-PEX株式会社は、2020年に第一精工株式会社から社名を変更。それに伴い、各法人も社名を変更。
- ※2Hard Disk Drive(HDD)。磁気ディスク装置のひとつ。外部記憶装置。
- ※3Fourier Transform Infrared Spectroscopy(FTIR)。サンプルに赤外光を照射するよりも、製品内の微小な異物や構造解析を行うことが可能。
- ※4空気中の微粒子を指す指標で、クリーンルーム内の清浄度を示す重要な基準。クラス100は、1フィート(約30cm)四方の空気中に、0.5umサイズの粒子が100個以下の状態を指す。一般的なオフィスは粒子が100万個、森林の中でも10万個ほど存在している。
タイ・チョンブリ工場の特長
精度要求の高い成形品に対応する金型を自社で設計・製作しています
製品の安定した量産と厳しい品質管理を行っています
各セクションの協力体制により質の高い製品・サービスを提供しています
工場長からのメッセージ
タイ・チョンブリ工場はI-PEXの海外生産拠点として、2000年6月に設立されました。現在はハードディスクドライブの機構部品を中心に、精密かつ高い清浄度が求められる成形部品の生産を行っており、自社設計の自動機の活用やフーリエ変換赤外分光光度計(FT-IR)を用いた社内ラボでの構造分析により、高品質で安定した生産体制を整えています。従業員は260名ほどですが、部署の垣根を越えて協力し合える、チームワークの良い組織です。
また、当工場ではRBA行動規範を遵守しています。労働環境が安全であること、従業員が敬意と尊厳を持って扱われること、製造プロセスが環境負荷に対して責任を持つこと、これらのことをしっかりと意識し、徹底しております。
お客様が当社製品をより一層安心して使っていただけるよう、これからも弛まぬ努力を継続し、人にやさしく、地球にやさしい、地域に密着した企業を目指していきます。
タイ・チョンブリ工場長 小林 志成
タイ・チョンブリ工場の概要
法人名 |
I-PEX (Thailand) Co., Ltd.
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所在地 |
700/390 Moo 6 Tambol Donhuaroh, Amphur Muangchonburi, Chonburi, 20000, Thailand
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従業員数 |
260名(2024年1月31日時点)
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事業内容 |
HDD部品、自動車部品の製造
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工場面積 |
敷地面積:15,185㎡
延床面積:4,788㎡ |
認証取得 |
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