2025/04/10

2024年、I-PEXグループ最大規模の量産工場であるIPEX Global Manufacturing (M) Sdn. Bhd.(マレーシア・ジョホールバル工場)が設立35周年を迎えました。
2024年7月、35周年記念パーティーを開催し、経営陣や関係者、従業員など多くの方々が出席しました。マレーシア・ジョホールバル工場のGeneral Managerを務めるLilian Chung Li Kenのあいさつから始まり、拠点のこれまでの歴史や実績を振り返るビデオ上映、永年勤続表彰のほか、従業員によるダンスや音楽のパフォーマンスなどを行いました。


ここでは、マレーシア・ジョホールバル工場のこれまでの歩みについてご紹介します。
IPEX Global Manufacturing (M) Sdn. Bhd.(マレーシア・ジョホールバル工場)、35年の歩み
1979年1月、金型輸出の拡大を進めていたI-PEXは、“輸出だけではなく、現地での製品生産を”というニーズの高まりを受け、グループ初の海外法人としてシンガポールにSingapore Dai-ichi Pte. Ltd.※1(シンガポール工場)を設立しました。シンガポール国内に2つの生産拠点を開設後、生産能力をさらに拡張するため、シンガポールの隣国、マレーシアに工場を開設することを検討しました。
1989年6月、I-PEXはマレーシア・ジョホール州に精密金型と精密プラスチック成形品の製造および組み立てを目的とするMDI Sdn. Bhd.を設立しました。同州タンポイ地区にて工場を購入・改造し、1991年にマレーシア・旧ジョホールバル工場が完成。I-PEXグループ全体としては、シンガポール、フィリピンに次ぐ、3カ国目の海外生産拠点でした。
その後、シンガポール工場が一部製品の生産をマレーシア・旧ジョホールバル工場と、2000年に設立したPT. Pertama Precision Bintan※2(インドネシア・ビンタン工場)へ移管。3拠点で分業することにより補完関係を構築し、東南アジアの各拠点が一体となって事業を拡大していきました。
- ※1現在のI-PEX Singapore Pte Ltd。
- ※2現在のPT IPEX Indonesia Inc。

2017年7月、I-PEXは自動車部品事業の生産能力と機能の拡張、そしてコネクタ事業の進展を目的に、マレーシア・ジョホール州ヌサジャヤに現地法人Daiichi Seiko (M) Sdn. Bhd.を設立。将来の事業拡大を見据え、新たな工場の建設工事に着手しました。
2018年10月、建築面積約1万5,000㎡のI-PEXグループ最大規模であるマレーシア・ジョホールバル工場が完成。旧工場から製品の製造プロセスや生産ラインなどすべての生産を移設し、自動車向けセンサや電子機器向けのコネクタの生産を開始しました。


2020年、マレーシア・ジョホールバル工場は、Daiichi Seiko (M) Sdn. Bhd.から、IPEX Global Manufacturing (M) Sdn. Bhd.に社名変更※3しました。
設立35年を迎えたマレーシア・ジョホールバル工場は、今後も近隣のシンガポール工場やインドネシア・ビンタン工場と連携しながら、I-PEX最大規模の量産工場として、さらなる技術力・供給能力の強化に取り組みます。
- ※3I-PEX株式会社は、2020年に第一精工株式会社から社名を変更。それにともない、各法人も社名を変更。
IPEX Global Manufacturing (M) Sdn. Bhd.(マレーシア・ジョホールバル工場)の概要
法人名 |
IPEX Global Manufacturing (M) Sdn. Bhd.
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所在地 |
No. 1, Jalan Teknologi Perintis 2, Taman Teknologi Nusajaya, 79200, Iskandar Puteri, Johor, Malaysia
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従業員数 |
480名(2025年2月末現在)
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事業内容 |
コネクタ、自動車部品の製造
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