人材マネジメント

I-PEXグループは、多様な人材を確保し、挑戦し続けようとする人の成長を支援することを人材マネジメントの基本方針としています。この方針の下、コーポレートアイデンティティに沿った人材マネジメントのグランドデザインを構築、運用することで、従業員と会社が共に成長する組織づくりを目指しています。時代のニーズのさらに一歩先を行き、新たな価値を創造し続けるため、従業員一人ひとりの成長が会社の持続的な成長につながる仕組みづくりを行います。人材育成などの制度設計や風土改革など多様な人材がそれぞれの強みを発揮できる環境整備を推進していきます。

人材マネジメントの強化

従業員と会社が共に成長し続ける仕組みづくり

  1. 1.多様な人材が適性に応じて、さまざまな事業領域で活躍できる仕組みをつくる
  2. 2.従業員一人ひとりの人材価値を高め事業の拡大・成長につなげる
  3. 3.組織を活性化することで、イノベーションの創出力を高める
強化項目 内容
組織風土 従業員一人ひとりの人権と個性を尊重し、その能力を十分に発揮できる安全で働きやすい職場環境を実現します。
共に考え学び対話し、組織の壁を越え能動的に挑戦する組織を実現します。
採用 経営理念に共感し、事業の成長に貢献できる人材を採用します。
配置 従業員の成長と組織のパフォーマンスを最大化する人材配置を実施します。
評価・処遇 公平で透明性の高いメリハリのある評価と処遇を実現し、従業員の意欲を高めます。
育成 従業員の可能性と成長意欲を引き出すとともに、個々の能力を開発する学びと実践の機会を提供することで、経営戦略の実現を支える人材を育成します。

高い専門性を持ち、将来の事業を創造できる人材の確保・育成

求める人物像

I-PEXグループは、「ものづくりソリューションエキスパート」として、グローバル市場で閃きや驚きという価値を提供することを目指しています。その価値を生み出すために、「挑む、究める、繋ぐ、進む、拓く」の5つの価値観に共感できる人物像を掲げ、新たな発想をカタチにして創り上げることができる方を求めています。

経営戦略の実現を支える人材の育成

金型精密加工技術を礎に成長しているI-PEXにとって、培った技術の伝承やより高い技術力の向上を常に追い求めていく必要があります。

新入社員の育成では、講義や実習を通じて知識・技能を短期間で習得するために「エンジニアリング・アカデミー」を日本で開始しました。1年間のプログラムを通じて、その道に秀でた社員講師から技術を伝授いただきながら、I-PEXが目指す姿である「ものづくりソリューションエキスパート」の基礎知識を学ぶことができ、社内ノウハウを共有することで次世代のエンジニアの育成を行っています。

また、グループ内の知識を共有する一つの手段として、海外研修を実施しています。一定期間の海外トレーニングを通じて、エンジニアは最先端な技術に磨きをかけるとともに、他国のメンバーとのコミュニケーションを深めています。

一方、もう一つの重要な取り組みとして、経営陣の人材プールを確保・拡大するための具体的なプログラムがあります。次世代および次々世代の経営人材を育成するため、日本国内においては、2022年からサクセッションプランを開始しました。重要なポジションごとに要件定義を作成し、計画的に必要な教育や配置転換を行うことにより、安定的な職位承継を実現するリーダーシップ・パイプラインの仕組みづくりを目指しています。

引き続き、海外拠点の次世代経営人材向けの取り組みを実施する予定であり、I-PEXグループの企業理念への理解を深めるとともに、リーダーシップ能力の向上を目指します。

イノベーション創出のためのダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)

I-PEXがものづくりソリューションエキスパートとしてイノベーションを創出し続けるためには、さまざまな視点や異なる経験を持った人材が公正なチャンスを与えられ、多様性を受け入れる環境をつくることが不可欠です。これがI-PEXの掲げるDE&Iの推進です。

海外拠点では女性管理職登用率が高く、女性活躍が進んでいますが、日本国内においては監督職や管理職に占める女性の割合は、相対的に低い水準です。そのため、DE&Iの取り組みのマイルストーンとして、2030年までに、日本国内の女性管理職比率を10%にする目標を設定しました。

引き続きDE&Iを推進し、従業員の働き方の多様化やライフステージの変化にかかわらず、多様な人材が安心して活躍し続けられる職場環境を整備していきます。