「第66回 電池討論会」I-PEXブースのようす
I-PEXは、2025年11月18日(火)から20日(木)に愛知県名古屋市の愛知県産業労働センター(ウインクあいち)で開催された「第66回 電池討論会」の併設展示会に出展しました。
多くの皆さまにブースへお立ち寄りいただき、誠にありがとうございました。
I-PEXのブースでは、コネクタのめっき技術で培った独自の表面処理技術を活かして開発中の二次電池用電極部材「三次元不織布集電体」を展示しました。
「第66回 電池討論会」でのI-PEXの出展内容と、今後の展望についてご紹介します。
専門家が集結する電池専門学術会「第66回 電池討論会」
I-PEXブースの展示
「電池討論会」は、二次電池をはじめとする電池技術に関する学術・産業交流イベントです。研究者・技術者・メーカーが一堂に会し、電池分野の最新研究や技術開発の成果が発表されるとともに、企業展示を通じた産学連携や商談の場としても機能しています。
国内外から電池分野の専門家が多数参加するこの討論会は、業界の最新動向を把握し、新たなパートナーシップを築く機会となっています。
I-PEXは、開発中の「三次元不織布集電体」の認知拡大と、電池開発パートナーの獲得を目的に本展示会へ出展しました。電池技術の最前線に立つ専門家たちへ直接アプローチできるこの場を活用し、製品の可能性と技術的な優位性を広くPRしました。
「三次元不織布集電体」を展示
「三次元不織布集電体」(左:銅めっき品、右:アルミめっき品)
金属箔に代わる次世代電池向けの新構造材料
I-PEXのブースでは、開発中の二次電池用電極部材「三次元不織布集電体」を展示しました。
一般的な二次電池の集電体には、正極にアルミ箔、負極に銅箔が使用されています。「三次元不織布集電体」は、使い捨てマスクなどに用いられている樹脂不織布に、銅やアルミでメタライズ(金属被膜)を施した次世代電池向けの新構造材料です。I-PEXがコネクタ製造を通じて長年培ってきた表面処理技術(めっき技術)を応用することで実現しており、既存の金属箔に代わる電極部材として開発を進めています。
軽量・高比表面積・柔軟性を兼ね備えた三次元構造
「三次元不織布集電体」断面図
不織布ならではの軽量性と高い比表面積に加え、高効率な導電パスと優れた柔軟性を併せ持つ本集電体は、次世代電池の長寿命化・高容量化の実現を目指して開発を進めています。
また、充放電の際にリチウムイオンのやり取りを担う活物質ペーストについて、従来の「箔の表面に塗る」発想から「不織布の空隙内部に入れ込む」新構造へと転換。集電体の空隙内部に活物質が入り込み一体化することで接触面積が増大し、電極の界面剥離を抑制する新たなアプローチを提案しています。
これにより、電池の耐久性と性能のさらなる向上を目指しています。
マイクロドローン用電池での実証成果も公開
「三次元不織布集電体」搭載電池パックを使用したマイクロドローンによる16分以上の航続時間を実現
「三次元不織布集電体」の主なターゲットのひとつが、インフラ点検用マイクロドローンに搭載する電池です。今回の展示では、実際にドローン用電池を試作して得た検証結果も公開しました。同重量の市販品と比較して約2倍の航続時間を達成した成果は、来場者から高い注目を集めました。
また、展示ブースでは実物サンプルに実際に触れて体感できるコーナーも設けました。金属めっきを施した不織布ならではの質感や構造的特性を直感的に理解していただけるよう工夫し、二次電池の内部部材という一見わかりにくい製品でも、多くの来場者から大きな反響をいただきました。
展示会を終えて
今回の展示会では、多くの方々にI-PEXのブースへお立ち寄りいただきました。昨年に引き続いての出展となりましたが、来場者数は昨年比で1.5倍以上に増加。大手自動車メーカー、国内外の電池メーカー、大学・研究機関の研究者の方々から、構造の仕組みやサンプル提供にもご興味を持っていただき、当社技術への関心の高まりを今一度実感しました。
電池の内部で使われる部材という性質上、来場者に一目で関心を持っていただくことが大きな課題でしたが、触れて体感できる展示や実際の試作品による実証データの公開が功を奏し、多くの電池・エネルギー分野の専門家との実りある対話につながりました。
今後の展望
今回の展示会を通じ、「三次元不織布集電体」に対する業界の大きな期待と可能性を改めて実感することができました。
今後は、サンプル提供のご依頼をいただいた皆様への詳細な技術説明や要求仕様のヒアリングを進め、順次サンプルを提供していく予定です。実際の使用環境での技術検証を積み重ねながら、電池開発パートナーとのパートナーシップ構築を加速させていきます。
ご相談・お問い合わせはI-PEXまで
「三次元不織布集電体」は、I-PEXがコネクタ製造で培ってきためっき・表面処理技術と、不織布の三次元構造特性を組み合わせた次世代電池向けの新構造電極部材です。
集電体空隙内部への活物質の充填により、接触面積の増大・界面剥離の抑制・長寿命化・高容量化を目指しており、インフラ点検用マイクロドローン向けを皮切りに、さまざまな分野への応用展開を進めています。
次世代電池の開発に取り組む皆様、ならびに「三次元不織布集電体」のサンプルご提供やパートナーシップについてご興味をお持ちの方は、ぜひI-PEXまでお気軽にお問い合わせください。
I-PEX株式会社について
I-PEXは、グローバル市場で閃きや驚きという価値を提供する「ものづくりソリューションエキスパート」を意味します。1963年、精密金型メーカーの「第一精工」として誕生。以来、数々の世界初や独自の製品、ソリューションを産み出してきました。現在は「コネクタ」「製造受託(自動車部品及びエレクトロニクス機構部品)」「金型・設備」「MEMSファウンドリ」「エネルギーソリューション」の5つの事業分野を展開。「最・尖端を、世界へ」拡げることで、次代を切り拓く世界のあらゆるお客様とともに、デジタル社会の心躍る価値創造に貢献します。
| 商号 | I-PEX株式会社 |
|---|---|
| 代表者 | 代表取締役社長執行役員 小西 玲仁 |
| 所在地 | 〒600-8411 京都市下京区水銀屋町637番地 第五長谷ビル7階 |
| 設立 | 1963年7月10日 |
| 資本金 | 99億6千8百万円(2025年12月31日時点) |
| 事業内容 | ・コネクタ事業 ・製造受託事業(自動車部品及びエレクトロニクス機構部品) ・金型・設備事業 ・MEMSファウンドリ事業 ・エネルギーソリューション事業 |
| URL | https://corp.i-pex.com/ja |