若手社員インタビュー
0.001ミリの精密さが問われるものづくり
厳しさの中で、やりがいと楽しさを知る
精密部品事業部 生産設備部
0.001ミリの精密さが問われるものづくり
厳しさの中で、やりがいと楽しさを知る
I-PEXに入社したきっかけ
最初から最後まで自社完結できる、ものづくりに長けた企業で働きたい
私は日本の大学で、材料力学や熱力学、設計製図や加工学など、ものづくりの基本知識を学びました。そして、設計から製造・販売まで一貫して行うものづくりの会社に就職して、日本と中国を股にかける活躍がしたいと考えていました。
I-PEXを就職先として選んだ理由は、将来性がある国際的な会社であることや、ひとつの製品を最初から最後まで自社で作り上げられる総合力に、魅力を感じたからです。ものづくりへの情熱を感じられたことが、入社の決め手になりました。また、福利厚生が充実していること、中国と私が大好きな福岡に拠点があることも大きな魅力でした。
上司や先輩とのコミュニケーションがスムーズである点も、I-PEXの魅力のひとつです。制度としても周囲に相談できる機会はあるのですが、どんなときも話かけやすい雰囲気です。仕事だけではなく、生活面でも不安なく過ごせているのは、この職場の風通しが良いおかげだと思います。
I-PEXでの仕事
HDD関連部品の設計・製造、経験と技術を要する射出成形も担当
所属部署は精密金型技術課で、医療・精密機器・自動車に関する樹脂製品の金型設計から製造までを担当しています。部門メンバー14名が数名ごとのチームにわかれて、さまざまな部品の金型を設計していて、私のチームの担当はHDD関連部品の設計・製造です。具体的にいえば、PCのHDD内部にあるランプという部品を担当しています。非常に専門的な部品ですので、一般にはあまり知られていないかもしれません。
このランプは、HDDの内部を構成する部品のひとつで、記録メディアにデータを記録・再生・消去する磁気ヘッドを保護します。お客様からのご要望に合わせてサイズを設定し、素材を選び、シミュレーションを行いつつ金型の設計を進めていきます。この後に、合成樹脂などの材料を加熱して溶かし、金型に流し込んで冷やし固める射出成形という作業を行うのですが、これには多くの経験と職人的な技術を必要とします。
仕事のやりがい
0.001ミリの精密さが必要な厳しい業務だからこそ、やりがいも大きい
ランプは仮に0.001ミリの誤差であっても、大きな影響が生じる可能性があるため、注意深く取り組む必要のある部品です。また、何らかの問題が発生したときの対応には、自分のアイデアが必要とされることが少なくありません。自分の考えで製品を設計し製造する責任は重大ですが、そのぶん大きなやりがいがありますし、そういた責任の重さを感じながら課題解決をしていく楽しさも覚えはじめています。
日々の業務では、日本語でのコミュニケーションが欠かせません。私は日本語学校でも勉強していますが、業務を通じてお客様や工場のメンバーとやり取りする機会が多く、I-PEXでの仕事の経験を重ねていくことで、日本語の表現力がどんどん向上している実感があります。
また、I-PEXでは海外とのやり取りも多く、私はシンガポールにある工場のメンバーと日本側との間で、通訳・翻訳を行っています。その国の言葉が使えるという単純な言語力を超えた、コミュニケーション能力を持っているからこそ重要な仕事を任されていることは、自信にもつながっています。
将来の目標
金型に関する専門技術で、日本と中国の橋渡しとなる存在になりたい
今後はさらに金型に関する技術力を養い、言語力とコミュニケーション能力を高め、海外で活躍できるようになりたいと考えています。特に、専門技術で日本と中国の橋渡しをするような存在になりたいと考えています。
I-PEXの中国にある拠点は、南部に集中していますので、個人的には北部の市場を開拓してみてはどうかと考えています。人件費や地価が安価でコストを抑えられるメリットがあり、精密機械に関する企業がまだ少ないからです。このようなプランを近い将来、正式に提案したいと思います。
精密な金型はコストが高く、売値とのバランスを上手く取る必要があります。可能な部分にはAIを導入して人件費を抑えるべきですし、業務内容の見直しも必要でしょう。売上を上げにくいという金型の業界全体の問題を解決できるようなポジションに立つことも必要です。そのためには、私自身が現在の業務以外の分野でも、経験やノウハウを得ていく必要があると考えています。
これから入社される方へひとこと
まずは「自分が何を目指しているのか」を深く考えて、言語化してみることをおすすめします。面接の際には、ぜひそれを素直に伝えてみてください。
私は入社から3年目で知識よりも創造力、学力よりも環境への適用力とコミュニケーション能力が重要だと理解しました。入社前には理解できないかもしれませんが、働くために必要な知識や技術は、必ず後からついてくると信じて、情熱を大切にしてください。
ある一日のスケジュール
08:30 | 出社 |
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09:00~11:50 | 設計に関する業務 |
12:00 | 昼休み |
13:00 | メールチェック |
13:30~17:00 | 設計に関する業務 |
17:00 | 終礼 |
17:45 | 帰宅 |
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部署名、年数表記はインタビュー当時のものです。