職種ダイジェスト

製造技術は会社の利益に直結する職務
経験と知識を駆使して現場を笑顔に

製造技術ってどんな仕事?
電装部品事業部 生産部
製造技術

製造技術は会社の利益に直結する職務
経験と知識を駆使して現場を笑顔に

製造技術の仕事内容:
安定した製品生産のために、設備や機器を適切な状態で管理

私は電装部品事業部で、主に生産設備の修理・保全・改善といった業務を担当しています。大きな括りとしては製造技術ですが、この部署での業務は多岐にわたります。
例えば、射出成形機や自動機を担当する機械業務、成形条件の設定や金型まわりを扱う成形業務、設備パーツの改善などを行う設計業務、設備の制御プログラムや付帯機器の調整を行う電気業務などに分かれています。
私のミッションは安定した製品生産の確保、設備の適切な維持・管理です。具体的な仕事内容は、自動車部品の生産設備に使用される機器の修理・保全や制御プログラムの改善、製品不良率の改善、生産能力の確保、電気配線工事などです。
また、突然の設備トラブルが発生した場合は、生産力低下を最小限に抑えるため、製造部門や品質管理部門と連携し原因究明・対策を講じます。もし工場のラインが止まってしまうと、大損害が生じてしまうため、製品の品質や会社の利益に直結する大切な職務という自覚を持って、日々の業務にあたっています。

製造技術のやりがい・面白さ:
同じ会社で働く仲間からの感謝の言葉が、一番のやりがいに

近年は、画像で製品の良否判定を行う画像検査装置を活用しています。しかし、以前は製品を不良品と誤検知し、利用可能な製品を誤廃棄していたことで、不良率が向上してしまい無駄なロスが生じていました。そこで、設備のパーツ変更や取り付け調整などさまざまな箇所について試行錯誤を繰り返したところ、誤検知・不良率の低減につなげることができました。このように、自分で考えた改善策の効果が実感できることも、私の担当業務でのやりがいを感じられるところのひとつです。効果を具体的な数値で確認することができ、自分が会社にどれだけ貢献できているかをわかりやすく把握できるのは嬉しいことです。
しかし、何といっても一番のやりがいは、現場で働くメンバーから感謝の言葉を直接かけてもらえることです。例えば故障した装置を急いで修理したときや、現場からの要請で設備の使い勝手を改善したときには、メンバーから「おかげで作業が楽になった。ありがとう」との声を聞かせてもらえます。自分が頑張ったことで、働いている人たちに笑顔が生まれるところを見たときは、この仕事を選んで良かったと実感します。

製造技術で苦労した経験:
取扱説明書もない古い設備がダウン、当時を知る人を探し出して一緒に解決

比較的近年に製造された設備のトラブルであれば、PCを接続したり設備に付属している操作用の液晶パネルを視認したりすることで、原因特定や状態確認が容易に実施できます。しかし、20年以上前に社内で作られた古い設備にトラブルが発生したときは、そうした対応ができませんでした。周囲に詳しく仕様を理解している人がいないうえに、取扱説明書も見つからない状況で、このときは本当に焦りました。
その後どうにかして当時設備を設計した社員を探し出し、現場まで来てもらって特定条件下で起こる事象を協同で確認し、可能性がある問題をひとつずつ排除し、どうにか復旧に漕ぎつけました。
こうした古い設備の復旧を何度か経験し、私たちの部門ではある程度のノウハウを積み重ねることができました。私個人としては、旧型設備のトラブルに戸惑うことも少なくなりましたが、将来のためにいずれは後進のメンバーにも役立ててもらうためにこのノウハウを言語化しておきたいと考えています。

将来の理想像:
問題をさらに早期解決するため、さまざまな知識を習得していきたい

この製造技術の仕事を通して成し遂げたいことは、より一層の品質改善です。これまで電気部門の仕事ではソフト・ハードともに経験を積み重ねてきましたが、樹脂成形については知識が乏しいと感じています。これからは他分野についての知識を得ることで、より全体を俯瞰して見られるようになって、問題の早期解決につなげていきたいと考えています。
また、周囲のメンバーとコミュニケーションを積極的に取ることも重要です。例えば、設計側が良かれと思って付加した機能を、現場の人たちはさほど使っていないケースも中にはあります。しかし、設備を使う人たちと普段からコミュニケーションをはかっていれば、利用する人たちの本当のニーズを察知できるはずです。そのため、自分から現場に足を運んだり、製造部門や品質管理部門と十分なコミュニケーションを取ったりして、リアルな声に耳を傾けることを大切にしていきたいと思います。

  • 部署名、年数表記はインタビュー当時のものです。

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