ソーラー街路灯
ソーラー街路灯
ふだんは街路灯、
もしものときは蓄電池
外部電源なしで、ソーラーパネルからの再生可能エネルギーだけで動く、地球に優しいソーラー街路灯です。ソーラー街路灯はLED街路灯としての機能に加え、停電時には内蔵バッテリーBOXを取り外して持ち運び可能な蓄電池としても活用できる、これまでにない機能を備えています。
ソーラー街路灯には、防犯カメラや各種センサなどのオプション機能を搭載したスマートポールとしての運用も可能です。蓄電池には車載用リチウムイオンバッテリーを再利用することで、環境への負担を減らし、脱炭素・資源循環型社会の実現に寄与します。
ソーラー街路灯の特長
安心・安全な蓄電池制御システムを搭載
蓄電池制御システム(イメージ)
I-PEXの蓄電池システム「RENERATH」シリーズは、リユースバッテリーに対し、過充電・過放電・過温度を適切に制御する機能と、バッテリー内部の短絡(ショート)を防ぐ保護機能を備えています。
さらに、経年劣化によってバッテリー容量が低下した場合は、バッテリーの交換・回収を行うことで、車載用リチウムイオンバッテリーの資源循環に貢献します。
長期にわたって充電容量を維持する、電気自動車のリユースバッテリーを活用
電気自動車のリチウムイオンバッテリーをリユースした、高品質なバッテリーモジュール※を使用しています。
高い安全性や信頼性が求められる車載用バッテリーを活用することで、長期にわたって充電容量を維持することができます。
リユースした車載用リチウムイオンバッテリー(イメージ)
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※1
SOH(State of Health):当初の満充電容量を100%とし、劣化時の満充電容量の割合を表す。
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※2
SOC(State Of Charge):満充電状態を100%、完全放電状態を0%として、バッテリーの充電率を表す。
持ち運び可能な蓄電池を搭載し、停電時の電源としても活用可能
震災や豪雨などの災害による停電の際には、内蔵のバッテリーBOXをソーラー街路灯から取り外す ※1 ことで、オフィスや避難場所などでの電源として活用することができます。
平常時に街路灯として活躍するだけでなく、災害発生時や停電時はポールの筐体からバッテリーBOXを取り外すことができるため、スマートフォンやノートPC等、外部への連絡機器の充電・給電をおこなう非常用の電源としても活用可能です。
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※
実用新案権取得済み
簡単設置、オフグリッドで稼働
ソーラーパネルで発電を行い、持ち運び可能なバッテリーBOXに蓄電して、LED照明灯に給電するため、ソーラー街路灯単体で自律して稼働します。オフグリッドで稼働でき商用電源の引き込み工事が不要なため、従来の街路灯よりも低コストで設置が可能です。電気の通らないエリアをはじめ、離島や山間部においても独立して稼働することができます。
スマートポールとしても活用可能(オプション)
ソーラー街路灯は単に街路灯として使用するだけでなく、防犯カメラや各種センサなど、さまざまなオプション機能を搭載可能です。これらの機器にもソーラーパネルから電力供給ができるため、オフグリッドで独立したスマートポールとしても活用いただけます。
I-PEXがすべての監視・保守・運用を担当(オプション)
ソーラー街路灯に内蔵するバッテリーBOXの充電状況や電力使用量を、I-PEXが遠隔で常時監視し、ソーラー街路灯の保守・運用を行います。蓄電池の劣化や故障の際もI-PEXが対応し、常にソーラー街路灯が使用できる状態を維持します。
ソーラー街路灯のユースケース
オフグリッドで独立稼働、離島や山間部など電力が通わないエリアにも設置可能
ソーラー街路灯は、ソーラーパネルで発電したエネルギーを電気自動車の使用済みバッテリーを活用した蓄電池に蓄電し、LEDに給電して街路灯を照らします。外部から電線を引き込む必要が無く、独立した街路灯として機能できることから、どんなエリアにも設置することが可能です。
ゼロカーボンシティ、スマートシティを照らす灯として
ソーラー街路灯は、電気自動車に搭載されていたリチウムイオンバッテリーを再利用していることから、製品の製造や運用に係るCO₂を極限まで削減しています。
カーボンニュートラルを目指すスマートシティを照らす灯として最適なソリューションです。
学校施設内の誘導灯として
ソーラーパネルによる発電で、夕方から夜間にかけてLEDを点灯できます。防犯カメラや各種センサなどのオプション機能を搭載したスマートポールとしても運用できるため、学校施設内の不審者などへの防犯対策にも活用可能です。
仕様
内蔵のバッテリーBOX(持ち運び可能な蓄電池)の連続稼働時間について
内蔵のバッテリーBOX1台からの出力によって、各種電気製品を長時間連続で使用することができます。
| バックアップ機器 | 消費電力の目安 | バックアップ可能時間 | 内蔵バッテリーBOXの使用可否 | |
|---|---|---|---|---|
| 照明機器 | LEDライト | 10W | 70時間 | ○ |
| 通信機器 | ラジオ | 10W | 70時間 | ○ |
| サーバー・デスクトップパソコン | 400W | 1.5時間 | ○ | |
| テレビ | 60W | 10時間 | ○ | |
| 冷暖房機器 | ファンヒーター・ポータブルエアコン | 1,000W | 約0.5~1時間 | ○ |
| 調理器具 | 電気ポット・電子レンジ・ホットプレート | 1,000W | 約0.5時間 | ○ |
| 冷蔵庫 | ポータブル冷蔵庫 | 100W | 約7時間 | ○ |
| 超低温冷凍庫(-40°C) | 230W | 約3時間 | ○ | |
| 医療機器 | CPAP装置(無呼吸症候群治療装置) | 50W | 約14時間 | ○ |
| 人工呼吸器 | 200W | 約3時間 | ○ | |
充電可能台数について
内蔵バッテリーBOX1台で、電気製品を複数充電することができます。
製品仕様
| 製品名 | オフグリッド型 ソーラー街路灯 | |
|---|---|---|
| サイズ | 全高(地面~頂点) | 4,000 mm |
| 柱脚寸法 | 250 × 250 mm | |
| ソーラーパネル | 公称最大出力 | 120 W × 1枚 |
| 公称最大電圧 | 21.8 V | |
| 公称最大電流 | 5.51 A | |
| パネル角度、向き |
鉛直角度調整範囲30~90°
(標準仕様:南向き30°固定・10°単位で調整可) |
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| LED灯 | 照度 | 1,720 LM |
| 不日照点灯時間 | 最大5日間(夜間のみ点灯) | |
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内蔵
バッテリー BOX |
バッテリー | リチウムイオン電池 |
| 定格容量 | 900 Wh(内蔵バッテリーBOX1個) | |
| 入力 | 搭載するソーラーパネルより入力(DC 12 V) | |
| 出力 | DC 24 V × 1口、USB × 2ポート | |
注意事項
- ※本製品は日本国内専用です。国外での使用はサポート対象外となりますので、必ず国内でご使用ください。
- ※接続機器の動作に影響がないか、事前に十分な動作確認を行ってください。動作不良が発生した場合の責任は負いかねます。
- ※生命維持に関わる医療機器を接続する場合は、必ず医療用UPSを介して安全に接続してください。直接接続は非常に危険です。
- ※規定容量を超える負荷での使用は避け、必ず容量範囲内での使用を心がけてください。容量超過は機器の故障や事故の原因になります。
- ※本製品や接続機器が故障した場合、またはその結果として発生する損害については、当社は責任を負いません。ご自身で十分な注意を払ってご使用ください。
- ※冷蔵庫、エアコン、業務用複合機などの大電流が必要な機器は、製品の型式や規定容量により使用できない場合があります。使用前に必ず確認してください。
- ※製品の仕様は予告なく変更される場合があります。最新の仕様については、I-PEX公式ウェブサイトでご確認ください。
ギャラリー